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コラム

コンテナ バンニング(Container Vanning)とは・・・
2017-02-17
一般的に貨物を輸出又は輸入しようとする場合には貨物を輸送する容器として海上コンテナが使用される。
(コンテナを使用できない貨物:大量なバラ貨物や液もの貨物、容大・且大貨物、重量物等々は在来船を使用する。)
1.コンテナの選定
大別すると20フィートと40フィートの2種類のコンテナが利用される。
貨物の種類、形態、数量、容量、性質などによりどちらかのコンテナを選ぶことになる。
コンテナを選定するのは荷主が決める場合と荷主の代理人であるフォワーダー(乙仲業者とも言う。)が決める場合とがある。
2.バン詰場所
(1)使用するコンテナが決まったら貨物をどこでバンニングするかを決める。
ひとつは貨物自体を出荷する場所(大抵はメーカーの工場や商品の在庫場所である自社倉庫や営業倉庫等が多い。)を決めそこに空コンテナを持ち込ませてバンニングする。
これをメーカーバンニング(メーカーバン詰めとも言う)と言う。

(2)貨物出荷場所や在庫場所が狭くコンテナを持ち込ませることが出来ない場合はトラックなどの輸送手段により荷主の代理人であるフォワーダーの倉庫等に運ぶ。
倉庫で一旦荷受けしたのち輸出通関などの手続きを経てからコンテナに詰めて出荷する。
3.バンニング時の留意点
①貨物の総重量、容積がコンテナの積載基準内であるかを確認し積み付けする際は片荷(偏重)にならないようにする。

②コンテナ詰めする貨物が適正に梱包(木箱、段ボール、パレット等)されているか確認する。

③危険物や劇物、爆発物、引火性の貨物等でないかを確認する。
4.コンテナ内の貨物移動防止について
コンテナ内に収容された貨物が海上輸送中に移動し荷崩れや落下等で貨物にダメージを発生させないよう次のような貨物を固定、固縛することが絶対的に必要である。

①ラッシング
ベルトやワイヤー等でコンテナ内の貨物を前後、左右に移動しない処置を施す。

②ブロッキング
貨物と貨物がコンテナ内でぶつかり合ったり擦れ合ったりしないようにコンパネ板や段ボール、緩衝剤等で固定する。
場合によっては木材等でコンテナ床面と貨物とを固定する場合もある。
参考図
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